既製品が編みたい

やっと秋めいてきましたが、一昨日蚊に刺されて機嫌が悪い私です。今週はやっと、フェアアイルベスト着られました。年々、紅葉が遅くなっている気がして心配です。

先日19号が出ましてホッとしたいところなんですが、次はいつものセータークラブということで、毎日毎日編んではほどきの繰り返し。今日、ブロッキング8割がた乾いたので着てみたら思った通り!遂に編み終わりです。
後はジッパーを買ってつければ終わり。今回はかなり試行錯誤しました。
19号にもカーディガンのデザイン出してます。あれは私がTシャツの上に着たいカーディガン作ったんです。あんな可愛い色のもの、売ってないでしょう。でもサンプルは二度と帰ってこないでしょうね。残念。

9月から日本でも編み物の新刊本が出始めるわけですが、内容を見る度に、この複雑な編み図を読み解き、さらにこの凝った模様を編める日本人がどれだけいるのか、と考えてしまいます。
もちろん素敵な作品もたくさんありますし、私は編み図も読めますので、編もうと思えばもちろん全ての作品は編めるとは思うのですが、最近の私の編み物スタイルにはフィットしないんですよね。基本的には、既製品みたいなセーターが編みたいんです、私。

セータークラブでの私の作品は「いい糸を使って売っているような普通のセーターを編む、編み手にストレスのないやり方と理にかなった技法で」がモットー。
時々はすごい凝ったものも編みたい気持ちになるのですが、私は着ないんです。模様ごりごりセーター。そういうのはショールや靴下で十分。
とはいえ、普通に売っているセーターの質が悪過ぎて買う気持ちにはなれないし、いい糸で編んであるものは、もうハイブランドしかない。
じゃあ編もうじゃないか、うちにはいい糸揃ってるもん。そういう気持ちです。

あとは、海外パターンを仕事で相当読み込んでいますので、最近の世界の流行り技法と、日本の昔からの技法を組み合わせてパターンを作る、あまりないスタイルのデザイナーなんじゃないかなとは思っています。
そう思うと、日本人の昔から使われている技法のいい所も伝えていかないといけないんですよね。それも踏まえて基礎講座やってます。

編み終わってもパターン書きが待ってます。1週間で終わるかなー。
これで人様のパターン編めると喜んでいたのですが、昨日、また新しいデザインの仕事投げられまして。
冬が終わるまではこの生活が続きそうです。


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