8月9日のおはなし

今日は私事のおはなし。8月9日のおはなし。ちょっと暗いおはなし。
興味のある人だけ読んでね。






私の出身は長崎県諫早市ですが、小中学校のあの頃、かなり激しい原爆教育がなされました。
県教委の方針だったのでしょうか。大学に進学して初めて、あれが長崎独特の教育と知って
愕然としたのを覚えています。


8月9日は夏休みの登校日で、必ず全校集会が開かれます。
暑い暑い体育館の壁一杯に、原爆の写真が貼られ(恐怖です)、校長の体験談が話されます。暑さと恐ろしさでバタバタと人と倒れていく、そんな記憶です。
関係する映画も沢山見ましたし、本も買わされたと思います。
今でも夾竹桃が嫌いなのは、この本の中で夾竹桃がモチーフになっているからです。
夾竹桃は原爆で草木が全部枯れた後に、最初に咲いた花。そういう話だったかな。
原爆2世がどういった病気で死んでいくのか、そんな映画もありました。
私は平和記念公園も資料館も行った事がありません。
行かなくても、もう十分!だからです。


大人になって、近親者が原爆で無くなった事を知ってからも、原爆とはもう
関わらないようにしようと思っていました。
戦争の話も映画も全く見ませんし読みません。注意してそうしていましたね。
8月のテレビは要注意です。NHKは特に!
それぐらい、当時の事が怖かったんだと思います。


でもあの地震で大変な事になりました。
あんなに放射能の教育を受けて来たのに、なーんにも原発に対して
考えて来なかった自分にショックを受けましたし、傷つきました。
多分、長崎人として同じようにショックを受けた人いるんじゃないでしょうか。
他の県の方々とはまた違う感覚を味わったのではと思います。


このショックを忘れずに、私も成長しなければと思っています。
何も出来なくてもいいから、考えることから逃げないようにしようと。
そう、思っています。

今日は8月9日。またあの日がやってきました。
あーあの頃は怖かったなあ。でも前に進まないと!です。

コメント

人気の投稿