パリから来たセーター


先日、姉の家に行った時、「洗濯したら変になっちゃったから、直して!」とこのセーターを出されました。
これは私がたぶん25歳ぐらいの時に編んだ、風工房さんの丸ヨーク。
その頃、姉はパリで音大生をやっており、もちろん苦学生だったので、寒いヨーロッパで過ごす姉のために、せっせとニットアイテムを編んでは送っていました。
編むのは当時から大好きでしたし、編んだものをどこにでも着ていく姉から、今日は誰々さんに褒められた、などと聞かされては、頑張るしかないでしょう!

本当はこれは自分のために編んだのですが、サイズが大きくて、渋々姉に送ったもの。
昔の自分の作品を今の目線でチェックしてみました。
・編み目はきれい。模様編みも上手!でもそれぞれのゲージがちょっと違う。
・もう一つ小さな針で編めば、きっとピッタリサイズだった。

うーん、残念。でもこの頃はゲージもよくわかっていなかったから、しょうがない。

アイロンを掛けて整形しなおしながら、その当時の自分を思い出しました。
誰も知っている人がいない場所で、必死に生きてたけれど、何をやっていいかよくわからず毎日苦しかったこと。
それでも編み物は楽しかったこと。
時々姉と長電話した時に電話口から聞こえてきたパリの喧噪のこと。

私もだいぶ大人になりました!
手編みはやっぱりいいですね。姉は後何年、このセーターを着てくれるかな。

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